解散命令

統一教会への解散命令が出て、ひと月経ちました。

この間、毎日のように書いては消し、書いては消し。

自分の経験をダラダラ書き綴るのも、専門家でもないから解説のようなこと書くのも違う気がして。

何が言いたいのか自分でもわからない日々が続き。

そして、日常はバタバタと流れ。

解散命令がでた時は、ちょうど地下鉄サリン事件発生三十年という時期でもあり、大手メディアもプチだけどカルト報道あり。

この間に、本国で合同結婚式したとか、新しい御殿が完成したとか・・・。

でも、すぐ米騒動やらトランプ関税でかき消された感じ。

そんな時、子供から恐ろしい話を聞きました。

オウムを知らない世代が「サリン事件は教団を潰すための陰謀」と勧誘され入信している事案が発生していると。

子供には、天馬が元カルト2世で大変だったことを常日頃聞かせている。

どうやら、奴のセンサーに引っかかったらしい。

「どう思う?」

「いや、母さんからよく聞かされてるからさ。何か変なこと起きてるなって。知らないって怖いよね。」

よしよし、ひと安心。

オウム事件当時の記憶が社会全体から薄れていってるんだな、とちょっと身震い。

と、思ったら来たよ・・・。

休日の午前中、ピンポーン♫

何か宅配頼んでたっけか?

「どちら様?」

「私、生活に役に立つ聖書のお話をさせて頂いてます。」

キター!!!!

「けっこうです!」

インターホンをガチャ切り。

名古屋での事件の後、戸別訪問がほとんどなくなったので油断しておりやんした。

駅前でうろちょろしているのは視界の隅で認識していたが・・・。

まだいるんやな、エホバの証人。

十年以上会ってないけど、多分姉達もまだまだ絶賛活動中。

彼らにとっては、オウムも統一教会も邪教。

私たちこそ、正しい宗教だと。

確かに、何冊もの出版物や壺を売りつけたり、多額の寄付を要求することはない。

でも、必要最低限の社会との関わりだけで、生活のほぼ全てを宗教活動に捧げさせるスタイルは変わらず。

輸血もダメ。                                              進学もダメ。                                        宗教活動を怠るとムチ打ち。                                      完全服従しないとムチ打ち。                                  はみ出したら家族としての絆を断つ。

何より、子供の人生や信教の自由を侵害する。

これは、やっぱりカルトだよ、と。

今回の報道で、まだまだ苦しんでいるカルト2世、元2世の人のことに思いを馳せる。

気がつけば、2世でいた年数の倍以上生きてきた。

過去は取り戻せないけど、今を生きることはできる。

だから、前を向いて頑張ってるけど。

やっぱりカルトや2世関連のニュースを目にするとザワザワする。

「この世」の友達と無心に遊びたかった。                             クリスマスや誕生日をお祝いして欲しかった。                                          エホ証の大会ではない純粋な家族旅行に行ってみたかった。                                                大学行ってみたかった。                                

次々と湧き上がる負の感情。

だから、書いては消し、書いては消しになったのかなぁ…

自分の子供にはそんな思いをさせたくなくて頑張ってるけど。

たまに呑気な言動に苛立つ自分がいるのも正直なところ。

でも、オウムの件を話してくれる視点を持っていることに、ちゃんと育ってるよね、大丈夫伝わってるよと。

まだまだ苦しんでいる2世の方。

ちゃんと話を聴いてくれる人はいますか?

苦しかった貴方の前半生。

今も続く生活困窮や、機会損失に対する負の感情。

辛かった気持ちを受け止め、一緒に笑い慰めてくれる人がそばにいてくれることを切に願います。

きっといる。

大丈夫。

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