ナチュラルボーン多問題!
3歳から貧困・カルト2世・ヤングケアラー、多問題サバイバーの天馬です。
無邪気なあの頃には戻れない・・・保育園編ラストです。
◆着々と進む「天馬カルト2世化計画」
さて、母上の布教活動にドナドナされる日々。
今ならやなこった!と逃げたすこともできるだろう。 でも天馬は弱い、もとい齢3歳。 えなり君もびっくりの「かあさん、むりだよ」ってなもんよ。
さぁさぁ、保育園時代のラストです。
さて、保育園を辞めさせられたおいらの日常は…
保育園を辞め「この世」の子供達と隔離され。 家の中で聖書の勉強と読書三昧。 外へでるのは布教活動だけ。 周りは、信者の大人に囲まれた世界。
そんな環境で育つとどんな子供が出来上がるか?
〇同年代の子供たちと一緒に遊ばない。
これは、のちのちドエラい悪影響がでました。 子供って、共に遊び、泣いて、笑って、喧嘩して。 そうやって社会との関わりを学んでいくものだと思います。
そこを奪われた子供時代の天馬は・・・。
人との距離感がつかめない。 とにかく同年代と話が合わなかった。 なのに上から目線の講釈を垂れる。 小学生以降の人付き合いに、重大な支障がでるようになります。 ADHD傾向もあるから、余計にね。
「社会との関わり方」 脱会後も苦しかった要因の一つです。
〇「エホ証」英才教育(笑)
母上曰わく・・・ 「この世の勉強は義務教育まで。エホバの教えを学び守ればそれでいい」と。
3歳のオイラに熱心に文字を教えてくれた理由。 それも、一人で聖書を読ませるためだったかと。
そして、「(自称)村一番の秀才」だった母上の薫陶の結果。 5歳で人前で「いみじくも」なんて言うイヤーな子どもが出来上がります。
伝道活動でのドアバタン!同様、この場面もよく覚えています。
集会で司会者のおっちゃんが尋ねたことに、オイラひょっこり手を挙げたのさ。 司会者も、おっ?って感じだったけど、そこはご愛敬。 なんと指名されマイクが回ってきたのでした。 慌てる母上! が、しか~し。天才?二世天馬は、ちゃーんと答えることができたのさ。
何を答えたかは覚えてないけど「いみじくも」と言ったもんだから・・・ どよめく会場の兄弟姉妹、その他もろもろ。 集会が終わった後、他の信者が口々に褒めてきた。 「お恥ずかしい」と謙遜しつつもドヤ顔の母上。
まあ、着々と出世しつつある夫は「兄弟」。 長女も次女も順調に「伝道者」だの「姉妹」になり。 残すは、天馬のみ!
なのに、末っ子はまったくもってデキが悪い。
「じっと座ってなかった(そりゃそうだよね、5歳児だぜ)」 「居眠りした(夜の集会は18時半とか19時からで、食後だから眠いがな)」
集会の帰り道は毎回お説教。 家に就いたらトイレに直行。 恐怖の「ムチ打ち付き反省会」のはじまりはじまり~。
ところがどっこい、すっとこどっこい・・・
その日の天馬は食卓のヒーローでした。
これがアカンかったよね。 →集会で手を挙げて大人顔負けの「注釈を垂れる」 →母&天馬、信者さん達に褒められる →母上が大喜び!ムチ打ちがなくなる →さらに勉強して「ハイハイハイ!(手を挙げる天馬) という繰り返し。
まさに、パブロフのワンコ状態。
そのころの母上の気持ちは・・・ 夫は「奉仕の下僕(しもべ)」 自分と長女は順調に「姉妹」 そして「神権家族(一家まるっと信者のこと)」 さらに、期待してなかった末っ子までチヤホヤされる。
あーもう、わが世の春。 信仰の道を選んで良かった、良かった!と
だた、ご存じなかったのですよ母上。
天馬には信仰心なんぞ育ってなかったのでござんす。
TVもねー、ラジオもねー、車もそんなに走ってねー! ※ラジオと車はあったか。母ちゃんごめん。 「うそつきはサタンの始まり」でしたね。
そ、ただの活字中毒。 保育園をやめてひきこもり。 「この世」の同世代の子供たちとは遊ばせてもらえず。 家に聖書の出版物しかなく、それを学ぶしか生きる術がなかっただけ。
普通に考えたら、5歳で「いみじくも」なーんて言って悦に入ってる子供イヤだよ。 オイラだったらイヤだ。 あ~あ、「子供は好きなだけ外で遊んで来い!」という家庭だったらな。 ※長じて、一人でいる方が気が楽。コロナ外出自粛も割と平気だったけど・・・。
母に怒られずに済む、どうしようもなくカルトに向かうしかない環境。
それが就学前の天馬でした。
→我かく闘えり・・・小学生編へ続く