我かく闘えり・・・保育園編④

ナチュラルボーン多問題!

3歳から貧困・カルト2世・ヤングケアラー、多問題サバイバーの天馬です。

無邪気なあの頃には戻れない・・・保育園編ラストです。

◆着々と進む「天馬カルト2世化計画」

さて、母上の布教活動にドナドナされる日々。                                      

今ならやなこった!と逃げたすこともできるだろう。                                でも天馬は弱い、もとい齢3歳。                                               えなり君もびっくりの「かあさん、むりだよ」ってなもんよ。

さぁさぁ、保育園時代のラストです。

さて、保育園を辞めさせられたおいらの日常は…

保育園を辞め「この世」の子供達と隔離され。                                                                                           家の中で聖書の勉強と読書三昧。                                  外へでるのは布教活動だけ。                                                              周りは、信者の大人に囲まれた世界。     

そんな環境で育つとどんな子供が出来上がるか?

〇同年代の子供たちと一緒に遊ばない。

これは、のちのちドエラい悪影響がでました。                                         子供って、共に遊び、泣いて、笑って、喧嘩して。                                         そうやって社会との関わりを学んでいくものだと思います。

そこを奪われた子供時代の天馬は・・・。                                             

人との距離感がつかめない。                                 とにかく同年代と話が合わなかった。                                           なのに上から目線の講釈を垂れる。                                                                           小学生以降の人付き合いに、重大な支障がでるようになります。                                      ADHD傾向もあるから、余計にね。

「社会との関わり方」                                            脱会後も苦しかった要因の一つです。       

〇「エホ証」英才教育(笑)

母上曰わく・・・                                                 「この世の勉強は義務教育まで。エホバの教えを学び守ればそれでいい」と。

3歳のオイラに熱心に文字を教えてくれた理由。                                   それも、一人で聖書を読ませるためだったかと。

そして、「(自称)村一番の秀才」だった母上の薫陶の結果。                     5歳で人前で「いみじくも」なんて言うイヤーな子どもが出来上がります。

伝道活動でのドアバタン!同様、この場面もよく覚えています。

集会で司会者のおっちゃんが尋ねたことに、オイラひょっこり手を挙げたのさ。                         司会者も、おっ?って感じだったけど、そこはご愛敬。                         なんと指名されマイクが回ってきたのでした。                                    慌てる母上!                                            が、しか~し。天才?二世天馬は、ちゃーんと答えることができたのさ。

何を答えたかは覚えてないけど「いみじくも」と言ったもんだから・・・                    どよめく会場の兄弟姉妹、その他もろもろ。                                                        集会が終わった後、他の信者が口々に褒めてきた。                                    「お恥ずかしい」と謙遜しつつもドヤ顔の母上。

まあ、着々と出世しつつある夫は「兄弟」。                              長女も次女も順調に「伝道者」だの「姉妹」になり。                          残すは、天馬のみ!

なのに、末っ子はまったくもってデキが悪い。

「じっと座ってなかった(そりゃそうだよね、5歳児だぜ)」                               「居眠りした(夜の集会は18時半とか19時からで、食後だから眠いがな)」                           

集会の帰り道は毎回お説教。                                             家に就いたらトイレに直行。                                          恐怖の「ムチ打ち付き反省会」のはじまりはじまり~。

ところがどっこい、すっとこどっこい・・・                                                         

その日の天馬は食卓のヒーローでした。

これがアカンかったよね。                                                  →集会で手を挙げて大人顔負けの「注釈を垂れる」                             →母&天馬、信者さん達に褒められる                                         →母上が大喜び!ムチ打ちがなくなる                                           →さらに勉強して「ハイハイハイ!(手を挙げる天馬)                     という繰り返し。

まさに、パブロフのワンコ状態。

そのころの母上の気持ちは・・・                                    夫は「奉仕の下僕(しもべ)」                                                 自分と長女は順調に「姉妹」                                                そして「神権家族(一家まるっと信者のこと)」                                      さらに、期待してなかった末っ子までチヤホヤされる。                                      

あーもう、わが世の春。                                                信仰の道を選んで良かった、良かった!と

だた、ご存じなかったのですよ母上。                                   

天馬には信仰心なんぞ育ってなかったのでござんす。

TVもねー、ラジオもねー、車もそんなに走ってねー!                                   ※ラジオと車はあったか。母ちゃんごめん。                                 「うそつきはサタンの始まり」でしたね。                        

そ、ただの活字中毒。                                                                                        保育園をやめてひきこもり。                                                                        「この世」の同世代の子供たちとは遊ばせてもらえず。                                   家に聖書の出版物しかなく、それを学ぶしか生きる術がなかっただけ。                                                                                    

普通に考えたら、5歳で「いみじくも」なーんて言って悦に入ってる子供イヤだよ。                   オイラだったらイヤだ。                                              あ~あ、「子供は好きなだけ外で遊んで来い!」という家庭だったらな。                          ※長じて、一人でいる方が気が楽。コロナ外出自粛も割と平気だったけど・・・。 

母に怒られずに済む、どうしようもなくカルトに向かうしかない環境。

それが就学前の天馬でした。

→我かく闘えり・・・小学生編へ続く

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