我かく闘えり・・・小学生編⑤

ナチュラルボーン多問題!

3歳から貧困・カルト2世・ヤングケアラー、多問題サバイバーの天馬です。

しばしのご無沙汰、失礼しました。

ちょっと前になりますが、NHKの朝ドラ「あんぱん」で主人公が戦争中の自分の行いを悔悛して先生を辞めましたな。                                       「お国のために」「天皇陛下万歳」って信じてたんだね、本気で。

天馬の担任「独裁者」もけっこうマジでそう思っていたかも、と懐かしく思い出します。

小学校編ラストです。

◆「もうしん!」って…

すったもんだの騎馬戦問題からしばらく経った頃。

子供心にも、流れが変わったと感じたのは二学期後半でした。

ある日、登校したら皆が無視する。                                           女子は遠巻きにヒソヒソと。                                                       嫌な予感をこらえながらの中休み。

例の学級委員騒ぎの時、立候補してた男子から「おい、もうしん!」と。

ん?天馬のことを呼んでますか?

「何よそれ」                                                     「先生が言ってたもん!」                                              「どういう意味よ!」                                                  「お前んちは、変な宗教をしんじてるから、『もうしん』だって先生が言ってたぞ!」

「もうしん→盲信」ってすぐに変換できたオイラかしこーい!って…違うか。

その日は月曜日。                                                        前週の土曜日、エホ証秋の大会に出席するため学校をお休みしたのでした。                                      (昔は学校も週6日あったんですわ。)

もちろん、金曜日の連絡帳には「エホバの証人の大会に出席するためお休みします。母」

「宗教行事に参加するために学校を休むなんて!」                                         独裁者のお怒りがMAXだった模様。                                             朝の学活にて、皆の前で天馬の休みの件についてお説教。                                             (つーか、いつも思うんだけど当事者がいないところで、当事者じゃない人に説教するのって理不尽よね。時間通りに集まっている人に「遅刻する人がいます!」と怒るのヤメテ・・・) 

そう、休んでいる間に先生とクラスの風向きが変わったのでした。

そもそも、先生に気に入られていたのは、読書家だったからでした。

保育園に行けなくなったオイラは本を読むことだけが楽しみでした。                           近所の子供達は幼稚園や保育園で誰もいない。                         病気になりかけていた母上は外に連れて行くのを億劫だったのか外遊びもダメ。               聖書の勉強って言ったって1日中はご勘弁。

そんなオイラの楽しみは読書しかなかったわけで…

お陰で国語と社会はいつも満点。                                     独裁者は、学期ごとに成績上位3位までの生徒に自腹で本をプレゼントするぐらい、ご本人も読書家でした。

いやらしい話だが、オイラは上位3位以内常連だったので、いつも本を頂いてました。                    独裁者としては期待してくれてたのに、裏切られたと思ったのかもしれません。

でも、独裁者から直接言われたことはないんだよね、「盲信」・・・

一夜にして?苛められっ子に転落したオイラなのでした。

◆自業自得?因果応報?

まあ、半分は自分の行いが悪かったせいでもあるんですわ。                                                 当時のおいらは、頭でっかちの出しゃばりだったから。                                        

エホ証では信者を「羊さん」と呼ぶ。(今もらしい)                                   羊は「羊飼いに従順に導かれるおとなしい動物」だから。                                      信者の振る舞いとして、乱暴な言葉を使ったり荒々しい振舞いは厳禁。                                     お家に尋ねてくる信者さん、街頭で雑誌もってウロウロしている信者さん、みんな静かめで地味な服装してるでしょ?

声と態度がデカくて元気なオイラ。                                            ADHDのおかげで、舌も多動(笑)                                               今思えば、組織内でもちょっと浮いてたんだよね、きっと。                                でも、「奉仕の僕」の父親と母と姉二人が「姉妹」という環境で誰がおいらに忠告できたか?      実際、薄っぺらい「注解」をペラペラとすると褒められてたし。                                    まあ、野放しですわな。

だけど、「この世」での身の処し方は理解できてなかった模様。                                優しい「羊さん」たちの中で育って、自分が頭でっかちの出しゃばりだという自己覚知ができてなかったんだろう。                                                   保育園中退だから、しゃーない。                                             早生まれですし、お寿司。

今ならそう思えるけど。

結局、先生の庇護が無くなったらあっという間にハブんちょになりました。                                                                                                                        無視だけでなく、ちょっとした言動で下校時に女子全員に囲まれて締められたり。

でも、親には相談できない。                                                親は信仰のために苛められることは光栄だぐらいに思ってるので。                       「イエスも迫害された。あなたも良い証言の機会を得た」とか言われちゃうし。

それに加えてリウマチが年々重くなり、痛みで情緒不安定な母上に心配かけられないし。                        まだ「良い子キャンペーン中」だったからな(笑)

女子全員に締められた日、帰り道は我慢できた。                                   でも、自宅に着くなり涙が止まらなかった記憶があります。                                    母上に気づかれないよう、押し入れの布団に頭突っ込んで泣いてました。

いじめの中心メンバーはまだしも、仲が良いと思っていた子が「あっち側」にいたのは堪えたなあ。

結局「もうしん」のまま、小学校を卒業しました。

そして天馬のピンチは「この世」だけではなく、「エホ証ワールド」でも起こるのでした。

→小学校番外編へつづく

※おまけの後日談

オイラは第二次ベビーブーマー世代。                                           人数多いのよ。                                       中学校は、隣の小学校と合流することになりました。

人数が倍になったけど、少しホッとした覚えがあります。                                     「もうしんの天馬」を知っている子の倍率も薄まるじゃん、とね。

で、中学生時代の騎馬戦。

もちろん参加!

その頃は父兄参観なかったし、平日だし〜!                                       姉たちを知っいる先生方も数少なく、ノーマーク。                                          小学校時代を知っている学友たちも気にしていない様子。                                        

なんと、馬役ではなく騎手をやることに。                                             ガッツリ帽子を取りまくり、最後まで逃げ切りました!

むっちゃ面白かった…(笑)

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